【元高校野球監督が解説】高校野球のクーリングタイムについて

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今夏の甲子園大会から熱中症予防として導入されたクーリングタイム。

8月6日の選手権大会初日から、まだ数試合しか行っておりませんが、SNSやネットニュースなどで話題になっています。

そのクーリングタイムについて、解説していきます。

クーリングタイムとは

クーリングタイムは、今夏の甲子園大会から導入されました。

5回終了時に、熱中症予防のための時間として、10分間の冷涼時間をとるものです。

その間選手たちは、ベンチ裏に用意された保冷剤入りのアイスベストやネッククーラーなどで体を冷やしたり、コールドドリンクで水分補給をするなどして、熱中症対策で休憩します。

サーモグラフィも用意され、選手の体温管理までできるようになっています。

導入の背景

近年の酷暑で、試合中に足がつるなどして、途中退場する選手が相次いで出ていました。

地方大会でも同様です。

私も、試合補助員として本部詰めしていて、試合中に全身が痙攣して、途中退場、救急搬送される選手を何人もみてきました。

特にここ4,5年で夏が異常に暑さを増すとともに、そのような事態が明らかに増えていました。

各都道府県レベルでは
 〇5回終了時に熱中症予防のための時間を設ける
 〇グラウンド整備の時間を長めにとる
 〇3回、7回終了時に給水タイムを設ける
など、それぞれに工夫をして、暑さへの対策をとっていました。

今夏から甲子園大会でも、正式に熱中症予防のための対策として、クーリングタイムが導入されることになりました。

実際にやってみて

多くの対策を準備して導入されたクーリングタイムですが、意外なことに、開幕日から、クーリングタイム直後に足がつったり、体調不良になるなどして選手の交代が相次いでしまいました。

試合後の選手や監督のコメントでは

〇かえって体が冷えてしまった

〇休みすぎてしまった

〇クーリングって言葉に騙されちゃだめ

など、一気に変わる体や気持ちの状態への対応の難しさが、垣間見られました。

初日は、開会式に参加してからの試合ということもあり、屋外にいる時間が長かったことも関係しているかもしれませんが、これまでと違った流れに対応しきれない部分が見られました。

課題

ここまで見てきたように、今までと違った過ごし方になるため、休憩中の時間の使い方を工夫する必要がありそうです。

また、地方予選よりも念入りに準備されているため、体を冷やしすぎて、かえって心身のコンディションを保つのが難しいところもありそうです。

とはいえ、開催時期を例年にならって行っている現状では、暑さへの対策は喫緊の課題といえるでしょう。

今大会を通して生まれた課題を、改良して今後に生かすことが望まれます。

まとめ

〇熱中症対策として今夏の甲子園大会から導入された

〇5回終了時に10分間の冷涼時間をとる

〇アイスベストやネッククーラー、コールドドリンクなどが準備されている

〇実際には、再開直後に体調に異変を訴える選手が相次ぐ

〇暑さ対策をしながら、クーリングタイム中の過ごし方を工夫することが大事

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